設備リースの営業は、既存契約の満了タイミングを的確に把握できるかどうかが成果を左右する。闇雲な新規開拓よりも、タイミングを見計らったアプローチが求められる領域だ。加えて金融機関系列のリース会社との競合も多く、独立系・専業系の事業者は提案力での差別化が課題になりやすい。
契約満了タイミングが営業の巧拙を分ける構造
- リース契約は3〜7年程度の期間が定められており、満了前後のタイミングでしか提案の入り込む余地がない
- 満了時期の情報は顧客企業の内部事情に属し、外部から把握するのが難しい
- 金融機関系列のリース会社は既存の取引関係を背景に優位に立ちやすく、新規参入は関係構築からの積み上げが必要になる
リース対象別に異なる決裁スピード
| リース対象 | 決裁の特徴 | 営業アプローチ |
|---|---|---|
| OA機器・什器 | 総務部門で完結しやすい(数週間程度) | 定期的な見積更新提案 |
| 生産設備 | 現場責任者+経理の合議(1〜2ヶ月程度) | 稼働状況ヒアリング |
| 車両 | 管理部門の一括判断(数週間〜1ヶ月程度) | 台数まとめた提案 |
満了前後に生まれる再リース・買取・返却という提案機会
リース契約の満了時には、再リース・買取・返却という複数の選択肢が生じる。どれを選ぶかは、顧客企業にとって費用負担や設備更新のタイミングと密接に関わる問題だ。満了の3〜6ヶ月前を目安に営業側がこの選択肢を整理して提示できれば、単なる契約更新の提案にとどまらず、設備計画全体の相談相手としての立ち位置を築きやすい。営業代行にヒアリング段階でこうした選択肢の存在を伝えておいてもらうだけでも、その後の自社への取り次ぎがスムーズになるだろう。
営業代行が担うフォロー業務と自社審査部門との切り分け
法人への定期的なフォローアプローチ、設備更新時期のヒアリング、既存リース条件の確認などは委託しやすい業務だ。フォロー架電を担当するスタッフ2〜3名程度が既存顧客リストを分担する体制が目安になりやすい。一方、リース料率の算定や与信審査に関わる条件提示は自社の審査部門が担うべき領域として切り分けたい。
ポイント:営業代行の価値は「満了タイミングを見逃さない継続接触」にあり、条件提示以降は自社主導が現実的だろう。
与信情報の扱いと競合対策の実務ポイント
- 与信審査に関わる情報は自社で慎重に扱う必要があり、営業代行への共有範囲は限定的にするのが望ましい
- 金融機関系列との競合では、独立系ならではの柔軟な条件提示力を訴求材料にしたい
- 満了時期のデータベース化と営業代行への定期共有が、成果を左右する運用上の要点になる
よくある質問
Q. 契約満了タイミングはどう把握すればよいか A. 既存顧客への定期的なヒアリングやフォロー架電を通じて、更新時期の兆候をつかむ運用が有効だ。
Q. 金融機関系列のリース会社にどう対抗すればよいか A. 独立系ならではの柔軟な条件提示や迅速な対応力を訴求するのが現実的なアプローチだ。
Q. 新規開拓と既存フォローどちらを優先すべきか A. リース業界の特性上、既存顧客の満了タイミングを捉えるフォロー活動の優先度が高い。
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